第17回日本脳低温療法学会

The 17th meeting of the Japanese Association of Brain Hypothermia













静岡県立総合病院
野々木 宏

会長挨拶


静岡県立総合病院  野々木 宏


 この度、第17回日本脳低温療法学会(JABH2014)を2014年8月1日(金)、2日(土)、静岡県沼津市に8月オープンしますプラサヴェルデ ふじのくに千本松フォーラムの学会第一号(こけら落とし)として、開催させていただく運びとなりました。
これもひとえに皆様方のお力添えの賜と心より厚く御礼申し上げます。
今回は、「低体温療法の標準化と国際発信」をテーマに、基礎から臨床応用までできる限り、明日から役立つ身近な力強い治療手段として、会員、参加者の先生、看護師、コメディカルの方々にお役に立てることを願っております。低体温療法の応用は、新生児から急性期頭部外傷や重症脳卒中など幅広い領域でその威力を発揮するものと考えております。特に、院外心停止から心拍再開した症例への低体温療法は、世界をリードする成果があがりつつあり、その標準化を目指して、チーム医療としてのトレーニング方法の確立が待たれています。そこで本学会では、初日にその適応を含め、各種の器材を利用したシミュレーショントレーニングを準備し、医師、看護師、臨床工学士のチーム医療としての技術力の向上を目指したいと思います。更に、これらの診療は、チーム医療による総合力が必要とされるため、プレホスピタルから入院までの救急診療について救急隊、ナース、コメディカル部門の発表の機会も設ける予定です。
沼津は、新幹線三島駅から近く、世界遺産の指定を受けた富士山、歴史遺産候補の韮山反射炉、海産物が美味な沼津港があり、更には箱根、熱海、伊豆の温泉群が近く、夏休みをご利用いただき家族の方にもお楽しみいただけるのではと期待しております。
多くの方々にご参加いただき、ふじのくに静岡からのメッセージが発信できるよう関係者一同準備したいと思います。当日は何卒ご高配の程、よろしくお願い申し上げます。